今週からいよいよ阪神開催に突入。師走の舞台の開幕に合わせて、音無厩舎のトルストイがデビューを迎える。ディープインパクト産駒で、０７年皐月賞馬ヴィクトリーを半兄に持つ超良血馬。陣営の期待に応えて白星を勝ち取りたい。

　音無厩舎の真打ちが登場だ。ディープインパクト産駒トルストイ（牡）が、福永とのコンビで１２月２日の阪神５Ｒ（芝２０００メートル）でデビューを予定する。半兄に０７年皐月賞馬ヴィクトリー、異父兄には重賞３勝のリンカーンがいる良血馬だ。

　「大跳びで走り方のバランスがいい。芝の中距離が良さそう」とヴィクトリーを手がけたこともある竹中助手は目を細めた。体高があり、四肢が長い。馬体重も５００キロ弱で兄２頭に比べてワンサイズ上のようだ。「ヴィクトリーはとにかくやんちゃ。ただ、全身ははち切れんばかりのバネみたいだった。弟はゆったりとしたつくり。性格もおとなしい。こちらもいいものを持っていると思う」と偉大な兄との違いを説明しつつ期待する。

　栗東坂路とＣＷで丹念に乗り込まれて、仕上がりも上々。初戦に向けて着々と調子を上げてきている。「調教を積んで、こっちに来たときよりもかなり良くなってきている。どういう競馬をしてくれるか楽しみですね」と意欲的。鮮やかな走りで初陣を飾ってみせるか。