【JCダート】アキュート好感触
「ジャパンCダート・G1」(12月2日、阪神)
キャリア27戦目、6歳秋にして交流G1を制したワンダーアキュートだが、まだつかみ切れない部分があるのも事実だ。完勝した前走のJBCクラシックも、馬体重は5月の東海S(10着)から21キロ減だった。状態の良しあしを図るうえで、最も頼りになるのは乗り手の感触だろう。
28日、最終リハは栗東CWを単走。和田を背にビシッと追われて、5F69秒5‐39秒2‐11秒9をマークした。「間隔も詰まっているし、息を整える程度で。相変わらず動きはいい。前回ぐらいのパフォーマンスを見せられると思う」。激戦の反動もなく、動きや馬体は合格点。好感触を得て、主戦は力強くうなずいた。
昨年は発馬で落馬寸前のアクシデント。猛追したが、2着までが精いっぱいだった。続く東京大賞典でも鼻差2着に惜敗。リベンジを果たさなければ悔しさは晴れない。「スタートだけを五分に出て、平常心で臨めればおのずと答えが出ると思う。何とか6歳のうちに(中央の)G1を獲らせておきたい」と佐藤正師は力を込める。目指すはダート界の頂点。チャンスは逃さない。