【JCダート】エスポ復権リハ
「ジャパンCダート・G1」(12月2日、阪神)
09年の覇者エスポワールシチーが復活モードに入った。武豊を背に28日、栗東CWを単走。ゆったりした脚さばきで進むと、馬なりで直線に向く。手綱は終始持ったままだったが、自らギアを入れ、しっかりと首を使って軽快な伸び脚を披露。6F83秒8‐37秒8‐12秒4のタイムをマークした。
主戦の佐藤哲の落馬負傷により、今年のフェブラリーS(5着)以来のコンビ。鞍上は「久々に乗せてもらったけど、さすがという動き」と好感触を口にした。見届けた安達師も「先週に一杯にやれたので、今週は馬なりくらいで。しまいはしっかりしていたし、状態はいいですね」と出来の良さには太鼓判を押す。
交流戦とはいえ、今年もG1を2勝。7歳を迎えても陰りはない。「夏バテをするところがある馬だけど、今年はしっかりケアをして夏を過ごせた。最近は気合乗りがいいし、いいレースができると思う」と師も力が入る。09年3月~10年5月には、地方と中央をまたにかけてG1・5連勝を飾ったダート王。久々のJRA・G1制覇で古豪健在をアピールする。