【JCダート】タルマエすべてが最高!
「ジャパンCダート・G1」(2日、阪神)
追い風だ。ホッコータルマエが上昇ムードを漂わせてきた。木曜には僚馬ケイアイレオーネが、交流G2の兵庫ジュニアグランプリ(園田)を圧勝したばかり。西浦師は「ジョッキー(幸)も一緒だし、重賞を勝っていい流れで(G1へ)行ける」と笑みを浮かべる。
枠順も願った通りになった。「馬込みでひるむようなところがあって、前走でも4角で体をひねって内へ逃げようとしていた。とにかく内枠は嫌ですね。真ん中よりも外がいい」。そう話していた幸の希望に、(5)枠(9)番なら合致する。
西浦師の思いも同じ。3走前のジャパンダートダービー((3)番で5着)は内で閉じ込められたからだ。「外からまくる馬がいて、外へ出そうとするときにかぶせられた。今回はトランセンドにエスポワールシチーと(テンに)速い2頭が内にいるのがいい。4、5番手の外で、行く馬を見ながら」。そう言ってVへのイメージを膨らませた。
出来も最高潮だ。30日は栗東坂路で4F65秒5‐15秒5と力強く駆け上がった。新馬戦11着から2戦目で勝利と激変したように、もともとが叩き良化型。3カ月ぶりだった前走も良化途上だった。「古馬相手で休み明け。条件が厳しかったのに、最後はかわされてから、またかわそうとするんだから。使った効果も十分にあるし、どれだけやれるか楽しみ」。連勝馬に0秒1まで迫った底力を侮ってはならない。成長度MAXの3歳馬が下克上を狙う。