【阪神JF】マニッシュ母譲りの末脚

 「阪神ジュベナイルF・G1」(9日、阪神)

 母子制覇を目指す。17分の6の抽選を突破し、ゲートインがかなったレッドマニッシュの母スティンガーは98年覇者。赤松賞Vからの連闘という荒業で2歳女王に輝き、その後も大活躍して重賞で計5勝を挙げた名牝だ。

 長所はきっちりと受け継がれている。前走は上がり33秒4の切れ味で後方からぶっこ抜いた。「競馬を使いながら心身ともに成長してきた。末脚に威力がある。それに牝馬にありがちな繊細な面がないんだ。キリキリしていないのがいい」と国枝師。母は古馬になってから牡馬の一流馬相手に互角の勝負を演じてきた。決め手の鋭さだけでなく、強い精神力も母譲りと言えるだろう。

 良血の1勝馬が活躍する一戦だ。外回りで実施されるようになった06年以降は、実績以上にスケールの大きさが問われている。06年ウオッカ、07年トールポピー。08年ブエナビスタ、11年ジョワドヴィーヴルの姉妹も1勝馬の身で頂点を極めた。「デビュー前から“いい馬だ”と思っていた。上を狙える」。指揮官は素材の良さに自信を持つ。

 枠順は5枠9番。「どうせならスティンガーが勝ったときと同じ12番が良かった。まあいいんじゃないの」とジョークを交えつつ合格点を与えた。2日に発生した中央自動車道のトンネル崩落事故により、渋滞の可能性があると判断した陣営は7日夜8時の出発を決定。万全の態勢を敷いて、仁川の舞台へ乗り込む。

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