【阪神JF】リズムに乗ればラトゥナ
「阪神ジュベナイルF・G1」(9日、阪神)
万全の態勢が整った。エイシンラトゥナは栗東の角馬場で入念に体をほぐし、坂路で4F64秒5‐47秒5‐15秒2。躍動感あふれるフットワークを披露した。「追い切ってから、程よく気合が乗っている。落ち着きもあるし、このままレースを迎えられれば」と米盛助手は仕上がり具合に胸を張った。
前走のアルテミスSは4着に終わったが、3カ月ぶりの実戦。ある意味では想定内の結果だった。「もともと叩いた方がいいタイプ。予定通りに前哨戦を使って、ここまで順調に来ましたね」と仕上げ人は笑顔。休み明け2戦目で上積みは十分。過去3戦とも左回りで右回りの経験はないが、その点についても「もたれたりする癖もないし、左回りだけの馬ではないはず」と自信を見せた。
リズム良く運んだときのしぶとさはメンバー随一。「完成度が高く、入厩したときから期待は大きかった。ここも持ち味を生かせれば」。厩舎にとっては07年オークス(ローブデコルテ)以来のG1制覇がかかる一戦。自慢の先行力で大仕事をやってのける。