【朝日杯FS】ラブリーG1勝利贈る
「朝日杯FS・G1」(16日、中山)
決戦に向けてムードが高まってきた。ラブリーデイは14日金曜の朝一番、栗東坂路で4F58秒3‐43秒5‐14秒4を計時。素軽い脚さばきを披露した。「特に変わりはないです。追い切ってからも順調」と兼武助手は出来に自信をのぞかせる。
引き当てた枠順も3枠6番と絶好だ。外枠が絶対的に不利なコース形態ゆえに、内の偶数枠は願ってもないポジションだろう。「競馬自体も上手な馬だし、いいところで運べそう」と仕上げ人は好戦を思い描く。
陣営としても力の入る一戦に違いない。JRA平地G1において、金子真人オーナーが勝利していないタイトルは高松宮記念、天皇賞・秋、マイルCS、朝日杯FSの4つのみ。04年NHKマイルC(キングカメハメハ)を皮切りとする9年連続G1制覇の記録もかかる。「オーナーとしても、どうしても勝ちたいはず。今回は前走から1F延びるし、期待は高まりますね」。1800メートル戦で2連勝後、あえて3戦目には7F戦の京王杯2歳Sを選択。マイルG1を見据えて、速い流れを経験させたことが実を結びそうだ。
「まだまだこれからの馬。それでいて、あれだけやれていますから。伸びしろが大きいんだと思う」。あくまでも通過点。ここで世代の頂点を極め、胸を張って来春の主役へと躍り出る。