【朝日杯FS】コディーノ師もV確信
「朝日杯FS・G1」(16日、中山)
暗闇の中を静かに降り続く冬の雨。15日午前4時の馬場開門と同時に美浦坂路へ飛び出したコディーノが、馬場の真ん中をしっかりとした脚取りでしまいを伸ばす。4F58秒8‐13秒5。無傷4連勝での戴冠へ向け、文句なしの最終調整が施された。
動きを見届けた藤沢和師も、納得の表情で口を開いた。「けさは馬の行く気に任せたもの。落ち着いているし、いい感じだ。順調だね」とうなずく。各新聞紙上では◎がズラリと並び、1番人気が確実な情勢。「久しぶりのすごい人気だなあ」と目を細めた。
東スポ杯2歳Sのレース後、抜け出すときの脚を主戦は“瞬間移動”と評した。「機械では計れない、瞬間的にビュッと伸びる脚。なかなかこういう馬はいないよ。今回も並ぶ形にはならないだろう。いまのところは安心して見ていられる」。指揮官は勝利の瞬間を信じて疑わない。