【有馬記念】ゴールド政権樹立だ

 「有馬記念・G1」(23日、中山)

 衆院選が終われば、次の国民投票は有馬記念!皐月賞と菊花賞を制した2冠馬ゴールドシップは16日に早速、栗東CWで併せ馬を行い、力強い脚さばきで好気配を伝えた。初対決となる古馬の厚い壁を突破し、グランプリVで栄光の1年を締めくくる。

 午前3時半の開門から程なくして、カクテルライトに照らされた芦毛の2冠馬が登場した。ブレイクラッシュ(2歳500万下)とともに栗東CWへ。僚馬と馬体を並べて序盤はゆったり入ると、しっかり首を使って徐々に加速していく。直線に向くとグッと体を沈め、雄大なフットワークで最後まで力強く伸びた。

 菊花賞で見せたロングスパートを思わせる、持ち味の息の長い末脚を披露。終始外を回った分、僚馬にやや遅れたが、前日の雨が残った重たい馬場を馬なりで5F70秒0‐39秒6‐13秒0なら上々だ。「コーナー、コーナーで手前も変えますし、そのたびにしっかりと脚がたまっている感じ。いい手応えでフォームもどっしりしていて、1完歩ごとの踏み込みも力強い」。またがった北村助手も好感触を口にする。

 ここにきての充実ぶりを証言するのは担当の今浪厩務員だ。「肩から腰にかけて幅が出てきた。体重も前走(菊花賞)から14キロくらい増えた。きょうやって、水曜日にやってもプラス体重で出せると思う。成長しているし、さらに力をつけてきたね」と目を細める。3歳2冠馬が、さらなる進化を遂げて挑む古馬との初対決。「最初は出られるとも思っていなかったレース。それで人気を背負うんやからね。プレッシャーやけど、ごっつ楽しみ」と心待ちにする。

 腕利き厩務員には心強い“お守り”もある。今年1年間、愛馬のレースのたびにはいてきたスパイダーマンのパンツだ。娘がユニバーサルスタジオに遊びに行ったときに買ってきてくれたお土産。「共同通信杯で勝ってからずっとはいているんやけどね。(5戦4勝で)勝率8割やもんな」と照れ笑い。もちろん、年末の大一番にも“勝負パンツ”で臨むつもりだ。

 「この馬は、色んな夢をかなえてくれる。この先もどんな夢をかなえてくれるのか、本当に楽しみ」。まだ、輝ける未来への航海は始まったばかり。強豪古馬を打ち破り、壮大な夢が待つ大海原へと舵(かじ)を切る。

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