【阪神C】セプター初重賞リーチ!!
「阪神C・G2」(24日、阪神)
12年の中央競馬は3日間開催で幕を閉じる。有馬記念の翌日、フィナーレを飾る重賞が阪神のG2戦。勝ち馬にG1での好走歴がある馬が並ぶように例年、好メンバーが集結する。データで浮上したのは3歳馬。接戦だが、最有力ステップのマイルCS組の関東馬ファイナルフォームに期待する。一方、素質開花を感じさせるアドマイヤセプターも目が離せない。国内屈指の良血が来年の飛躍につなげる勝利を目指す。
開花のときを迎えた。日本が誇る名牝の血を受け継ぐアドマイヤセプターが、4歳秋を迎えていよいよ本格化。スワンS3着、京阪杯2着と強豪相手に好勝負を演じ、待望の重賞初制覇へ向けてついにリーチをかけた。
ダイナカール、エアグルーヴ、そして母アドマイヤグルーヴと続く華麗なる一族の出。2、3歳時は繊細な気性が災いして伸び悩んだが「カイバ食いが良くなって、馬体に実が入ってきた。落ち着きが出てきたのも大きい」と橋田師。じっくりと成長を促したことが奏功して、ようやく心身のバランスが取れてきた。
前走の京阪杯では初めての6F戦にも柔軟に対応。新味を見せて「ムキにならなくなり、競馬がしやすくなりましたね」と指揮官を喜ばせた。阪神Cは来春のヴィクトリアマイル(5月12日・東京)への重賞なステップになる。「左回りは得意だからね。賞金を加算しておきたい」と最低2着を至上命題に掲げた。
母アドマイヤグルーヴは今年10月に12歳という若さで急死した。“G1馬”の称号をつないできた牝系にとって、セプターへの期待は大きい。重賞初Vで成長した姿を披露し、亡き母に来春の飛躍を誓う。