【有馬記念】グローリー“卒”3着へ
「有馬記念・G1」(23日、中山)
気温の低下に比例して陣営のトーンが上がってきた。有馬記念で2年連続3着のトゥザグローリーは、典型的な“冬馬”だ。「暑い時季は確かに駄目。冷えている方がいい。この秋、一番いい状態で臨めるのは間違いありません。体と気持ちのバランスが良くなってきた感じ。それに使った方が良くなるタイプですから」と塩津助手は目を輝かせる。
天皇賞・秋は18着、JCダートは12着。条件的に不向きだったことも敗因だが、真剣に走っていない面も見られたという。「ここ2走はレース後もすぐに息が入っている。自分から競馬をやめているんですよね」と振り返る。陣営は集中力の維持を目的にチーク着用を検討。対策はしっかりと練っている。
陣営が狙うのはスローペースを前々で押し切る形。「今年の鳴尾記念みたいなレースができれば」と2番手から上がり33秒2で完勝した一戦をイメージする。今回は蛯名と初コンビを結成。「(07年覇者)マツリダゴッホみたいな競馬をしてほしいですね」。関東リーディング(16日現在)の名手を背に“卒”3着を狙う。