【有馬記念】ファルコン距離不安を一掃
「有馬記念・G1」(23日、中山)
福島記念で待望の重賞初制覇を果たしたダイワファルコンが、一気の頂点獲りを狙う。飯田助手は「前走の勢いがあるからね。コース形態の差なのか、小回りの方が良績がある。中山の適性も高い」とニヤリ。府中の鬼と言われたジャングルポケット産駒だが、東京での勝ち星はない。一方、中山は〈5・3・1・4〉と得意にしている。
加えて冬場に調子がグングンと上がるタイプで、12~1月の成績は〈2・2・0・1〉。18日朝は美浦北Bを17~18秒のペースで流したが、汗の出にくい季節にもかかわらず、馬体はアバラがうっすらと浮き上がるほど引き締まっていた。「夏休みのあとに3回使ったけど、まだまだいける」と、上積みすら見込めるほど状態はいい。
厩舎の偉大な先輩である叔父ダイワメジャーは距離の壁を超えて、06、07年で3着に入った。ファルコンは2200メートルまでの経験しかないが、メジャーの調教パートナーでもあった飯田助手は「おいっ子だけど、タイプが違う。初めての距離でも持つと思う」と見立てを語る。叔母は08年の覇者ダイワスカーレット。異質のジャンポケ産駒ファルコンが、距離を克服しても何ら不思議ではない。