【新馬戦】ダイワレーヌついにデビュー
「新馬戦」(22日、阪神)
08年の有馬記念を制するなど、ウオッカの好敵手として活躍した名牝・ダイワスカーレットの初子にあたるダイワレーヌ(牝2歳、父チチカステナンゴ、栗東・松田国)がいよいよデビュー戦を迎える。G1・4勝馬の血を受け継いだ血統馬が、グランプリ前日にV発進を飾るか。注目の期待馬が福永を背に躍動する。
血の巡り合わせだろうか。08年有馬記念優勝馬ダイワスカーレットの初子・ダイワレーヌが、グランプリウイークにデビュー戦を迎える。
19日には栗東芝でワイルドフラッパー(3歳1000万下)と併せ馬。2馬身追いかけて格上馬を半馬身差で退けると、重い馬場を克服して6F81秒2‐37秒5‐11秒8の好時計をマークした。「小さい馬で、もうできているし、疲れを残したくないので芝で。軽い芝がいいタイプだから動き切れなかったけど、以前に芝に入れたときになかなか出ないような時計を出しているから。気難しさを出さなければ」と、手綱を取った福永は手応えをつかむ。
松田国師からも笑顔がこぼれる。トレーナーが管理していた母ダイワスカーレットはG1を4勝し、12戦全連対で繁殖入りした名牝だった。「期待の大きな馬。追い切りのシャッター音がすごかったですね。母は490キロ以上で走っていたけど(娘は)430キロぐらい。長くいい脚を使った母とは違ってこの馬は切れがありそう」と能力の高さを強調した。22日阪神5R(芝1600メートル)でベールを脱ぐ。