【有馬記念】ルルーシュ大外問題なし
「有馬記念・G1」(23日、中山)
日に日に迫力を増している。21日の朝、ルルーシュは横山典を背に、美浦Wをキャンターで1周流した。行く気を全身にみなぎらせながら周回すると、3F45秒0‐15秒8のタイムを計時した。
G1初挑戦の舞台は、大外(16)番からの発進となった。84年のグレード制導入以降〈0・0・0・12〉という試練の枠だが「(17)番じゃなくて良かったよ。(レースに)出れなかったもんなあ」と藤沢和師は、ジョーク混じりに笑顔を見せた。さらに「思い通りにいかないのが競馬だよ。先週(朝日杯FS2着)だって、そうだろ」と自虐ネタで続けたが、その表情は明るい。
たくましく成長を続ける厩舎の秘蔵っ子に、寄せる期待の方が大きいのだろう。「追い切り後も問題ない。まあ、逆にどうなるか面白くなったんじゃないか。(馬場の)内が荒れているし、かえっていいだろう。それにスタートは速いし、(外から)リズム良く行けるんじゃないかな」とプラスにとらえる。周囲の心配は抜群の上昇度で相殺とばかりに、新たなスター候補が大外枠から頂点を狙う。