【ラジオN杯】エピファネイア重賞初V
「ラジオNIKKEI杯・G3」(22日・阪神)
着実に名馬へと近づいている。クラシックへの登竜門を制したのは、1番人気のエピファネイア。無傷の3連勝で重賞初制覇を成し遂げ、栄光への第一関門を突破した。
福永の強い決意がパートナーに伝わった。「気性とスピードが勝っている。(日本ダービーの)2400メートルを持たすためにも、この何戦かが大事になってくると思っていました」。7頭立ての(7)番枠からスタート。課題を試すには絶好の枠が当たった。テーマは「3番手で、前に壁のない状況で折り合いをつけること」。前半5F66秒0という超スローペースを必死に我慢。たまった脚を直線で放ち、上がりの勝負をきっちりとものにした。「大した馬。来年へ向けて楽しみしかない」と瞳を輝かせた。
見守った角居師は、開口一番「引っ掛からなくてよかった」と苦笑い。母シーザリオは自らが手掛け05年のオークス&アメリカンオークスを制した。息子も母同様の活躍が期待されるが「いえいえ。クラシックをひとつ獲ったらですね」と控えめ。それでも「上手にステップを踏んでいるように思います」とVをたたえた。来春へ向けて、近日中に放牧へ。順風満帆。超良血馬の視界は極めて良好だ。