【有馬記念】ゴールド最後も金メダルだ
「有馬記念・G1」(23日、中山)
“黄金の馬運車”に揺られ、2冠馬のゴールドシップが22日の正午過ぎに中山に姿を現した。馬房に入ると早速、寝わらをほおばるなど元気いっぱい。今浪厩務員も「皐月賞のときもあんな感じで、寝わらをがっついていたよ」と目を細める。
ダービー5着以来の長距離輸送だが「あのときはほんのちょっとイレ込んでいたんだけど、中山だとおとなしい。チョコチョコ渋滞はしていたけど、輸送はうまくいったね」と満足感をにじませる。到着時はあいにくの雨模様だったが「皐月賞と同じパターンだね。道悪は苦にしないタイプだよ」と吉兆を感じ取る。
菊花賞と同じ金色のペイントを施した馬運車での輸送には「ゲンをかつぐわけじゃないんだけどね。最後も金メダルがほしいよね」と笑顔だ。今年の漢字にも選ばれた「金」。皐月賞、菊花賞を制した“黄金の船”が、グランプリVで栄光に輝く12年を締めくくる。