四位「油断騎乗」で厳罰騎乗停止30日
22日の阪神5R新馬戦でブリュネットに騎乗した四位洋文騎手(40)=栗東・フリー=は油断騎乗により、競馬場で受ける処分としては最も重い騎乗停止30日(23日から13年1月21日まで開催日9日間)を科せられた。23、24日に阪神で騎乗を予定していた計7頭は全て乗り代わりになる。
同馬は直線で2番手まで押し上げたが、四位は「物見をして走るのをやめてしまった」と決勝線手前で7完歩ほど追う動作を緩め、結果、後方から伸びてきた2着馬に鼻差の3着でゴール。JRAは本人から事情聴取を行い、パトロール映像を精査して、この行為が騎手としての注意義務を著しく怠ったと認めた。
福田正二JRA裁決委員は「着順に影響があったと考えられる。重大な注意義務違反ということで翌日(23日)からの騎乗停止となった」と説明した。なお過去には、昨年2月26日の小倉12Rで2着馬に騎乗した黛が決勝線手前で2完歩ほど追う動作を緩めたため、今回のケースと同様に油断騎乗と認定され騎乗停止30日を科せられている。
また、22日の中山10Rでスプリングゲント(4着)に騎乗した白浜雄造騎手(33)=栗東・フリー=も、決勝線手前で追うのをやめたことで過怠金10万円の制裁を科せられた。JRAは、四位のケースとの違いについて、着順が入れ替わらなかった点にあると説明した。