【有馬記念】オーシャン波乱演出2着
「有馬記念・G1」(23日、中山)
勢いは本物だった。G1初挑戦の10番人気オーシャンブルーが、堂々たる内容で銀メダルだ。中団馬群の後ろを追走し、残り200メートルでエンジンを全開にさせると、前を行くエイシンフラッシュをめがけて襲いかかる。いったんは先頭へ立ったが、最後は外から“白い怪物”が飛んできた。
昨年のエイシンフラッシュ(7番人気)に続き、今年も伏兵馬を鮮やかにエスコート。2年連続のグランプリ2着となったルメールだが、納得の表情を浮かべた。「パーフェクトなレースができた。ボディーはスモールだけど、ハートはビッグ。(前が)あいた瞬間勝ったと思ったけど、言うことなしのレースができた」と健闘をたたえる。
グランプリ連覇を逃した池江師は「一瞬、やったと思ったけどね」と悔しがったが、大舞台でも気後れすることのない内容に目を細める。「ウチのは力をつけているところ。来年はG1を勝てるように育てていきたい」と決意も新たに前を向いた。