【中山金杯】タッチミーノット気合満点
「中山金杯・G3」(1月5日、中山)
初タイトル獲得へ27日、タッチミーノットが気合満点の1週前追い切りを見せた。美浦Dの半マイルからスタート。単走ながら直線で目いっぱいに追って、ゴール板をものすごい勢いで駆け抜けた。
6F79秒6‐37秒0‐12秒6の猛時計に「やり過ぎるくらいやったが、これで反動が出るようならオープン馬ではない」。温和な顔をしている柴崎師の口から、厳しい言葉が飛ぶ。「動きに柔らかみがあった。あとは年末にさらっとやれば」と納得の表情でうなずいた。
3カ月ぶりだが、鉄砲は利く。「(3着だった)毎日王冠のときよりもいいが、あのときに負けた相手もいるからね」と謙そんするものの、2着のジャスタウェイとの斤量差は2キロから0・5キロに縮まった。「興奮させてくれるけど、喜びまでいっていない」。“善戦マン”脱却へ、ハードに攻めた師の心が馬にも十分に伝わったはずだ。