【シンザン記念】ベストプレイ無傷Vへ
「シンザン記念・G3」(1月6日、京都)
無傷2連勝中のタマモベストプレイが、全兄タマモホットプレイの果たせなかったシンザン記念Vを狙う。若さのある競馬内容ながら、その分伸びしろは十分。朝日杯FS除外のうっぷんを晴らし、2013年の開幕ダッシュを決める。
血統は裏切らない。タマモベストプレイの血筋には豪華な顔ぶれがそろう。ひとつ上の全兄タマモトッププレイはこの秋に未勝利勝ちから3連勝でオープン入り。全姉チャームポットが5勝、全兄タマモナイスプレイが7勝を挙げるなど、多くのオープン馬を輩出する血統だ。その代表格が重賞2勝を挙げた全兄タマモホットプレイ。デビューから1400メートルで2連勝したあとシンザン記念で2着。実に似た軌跡だが、今度は弟が雪辱を果たすか。
まだ粗削りだ。デビュー戦が遊びながらで真面目に走ったのは残り1Fだけ。2戦目も外から追い上げる大味な競馬だった。南井師は「前走は早めの競馬で押し切り。早過ぎると思ったけど、後ろから来られてまた伸びていた。まだ競馬っていう競馬をしていないよ」と苦笑いで振り返る。
前走後は朝日杯FSを目指していたが、不運にも6分の5の抽選にもれた。27日は栗東坂路で単走追い。除外の影響を感じさせない機敏な動きで4F56秒6‐40秒8‐13秒0をマークした。「馬なりで大きめをやったけど、今日の馬場を思うと時計は速いし、気合が乗り過ぎているぐらい。調子はいいよ」と満足げにする。鍵をにぎる1F延長にも「距離は大丈夫じゃないかな。まだ底を見せていないし。まだ2戦。もまれる競馬をしていないし、強気にはなれないけど、夢がある」と期待を込めた。無傷の3連勝で重賞Vを狙う。