【東京大賞典】フリオーソ最後は6着

 「東京大賞典・交流G1」(29日、大井)

 2番人気のローマンレジェンドが好位から脚を伸ばし、2度目の挑戦で初のGIタイトルを手に入れた。また、最終レース終了後に船橋のフリオーソの引退セレモニーが行われた。

 NAR年度代表馬に輝くこと4回。08、10年帝王賞を含め、地方所属馬では最多となるJpn16勝。多くの地方競馬ファンに夢を送り続けてきたフリオーソが、東京大賞典の6着を最後に、現役生活に別れを告げた。

 常に脚元の不安との闘いだった。ラストランもフリオーソらしい競馬。積極的に主導権を奪い、4角まで先頭を走り続けた。「最初から行くつもりだった」と戸崎圭。まさに完全燃焼だった。39戦のうち23戦(Jpn14勝)で手綱を取った戸崎圭。「一番の思い出は、地元の船橋で勝てたかしわ記念。フリオーソという馬は本当に…」。そこまで言うと感極まり言葉を失った。「本当にお疲れさま、ありがとうございました」と涙まじりに感謝の言葉を贈った。

 今後は北海道日高町のダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックスで種牡馬となる。東京大賞典制覇、そしてJRAのG1奪取の夢は、その子どもに引き継がれる。

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