【中山金杯】橋田師タイシで初笑いだ

 「中山金杯・G3」(1月5日、中山)

 福島記念と朝日CCで連続2着。5歳秋にして素質が開花したアドマイヤタイシの勢いが止まらない。「見た目にはそう変わらないが、中身が違う。筋肉が締まってきた」と橋田師。強じんなボディーを手に入れたことで、ようやく高い能力を発揮できるようになった。

 29日には栗東坂路で併せ馬を敢行。終始スズカルーセント(4歳500万下)の一歩前を進み、一杯に追われて4F55秒2‐40秒1‐13秒6を記録した。0秒1先着に、指揮官は「本来攻め馬ではルーセントの方が強い。けさは後ろからつつかれる形にしてタイシにやる気を出させた」と調教の意図を説明。思惑通りの内容に「順調です」と力強くうなずいた。

 橋田厩舎の中山金杯と言えば、08&09年を連覇したアドマイヤフジが印象的。しかし、今年は悲劇から始まった。破竹の7連勝で圧倒的1番人気に支持されたアドマイヤコスモスが、レース中に右第3中手骨複骨折を発症。現役引退を余儀なくされた。「残念。(連勝中で)負けてなかったからね。おそらく相当な馬になっていたと思う」と悔しさをにじませる。出鼻をくじかれた厩舎は、17年連続JRA重賞Vの偉業を逃した。13年こそは初笑いといきたい。

 「今年の初めはまだ500万の身だった。力をつけたね。器用さがあって、よく頑張る馬。うまくいけばいいね」。3月にけい養先でこの世を去った同期コスモスの無念を背負い、悲願の重賞タイトルをつかんでみせる。

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