【中山金杯】ヤングアット闘魂走で一変
「中山金杯・G3」(1月5日、中山)
本来の迫力が戻ってきた。叩き2走目のヤングアットハートが30日、美浦Wでケイコ駆けする僚馬とビッシリと併せ馬を行い、しぶとく並入に持ち込んだ。松山康師も“一変”気配に思わずニンマリ。京都金杯にも期待馬サウンドオブハートを送り出す名門が、正月競馬で大暴れの予感だ。
熱のこもった追い切りで冬の寒さを吹き飛ばした。美浦Pを経由してWへ向かったヤングアットハート。カフェレジェンド(7歳1600万下)に序盤から馬体をピッタリと合わせ、気の抜けない攻防を展開。直線で激しく追われて並入に持ち込み、5F66秒6‐39秒0‐13秒5をマークした。
松山康師の力強いコメントが気配の良さを伝える。「相手は調教で動く馬だから。大外を回ってこの時計なら上等だよ。最後までしっかり伸びていた。1回使ってガラッと変わったな」。前走のディセンバーS(7着)は8カ月ぶり。一変した愛馬の姿を確認し、力強くうなずいた。
「エンジンがかかったら止めずにそのまま行った方がいい。北村(宏)もその辺は考えてくれるはず」。緩急をつけた走りはできず、理想は一気に仕掛ける形。2度目の騎乗となる鞍上も特性は心得ており、初タイトル奪取の期待は膨らむ。同日の京都金杯には期待馬サウンドオブハートを送り込む松山康厩舎。名門が正月開催を熱くする。