１１年にＪＲＡ賞最優秀ダートホースに輝いたトランセンド（牡７歳、栗東・安田）の引退、種牡馬入りが３日に発表された。「初めてＧ１勝ちをプレゼントしてくれた馬。海外にも連れていってもらえたし、自分にとっても思い入れのある一頭でした。種牡馬としても頑張ってほしい」と安田師。１１年のドバイワールドＣでは果敢にハナを奪い、ヴィクトワールピサの２着に奮闘。日本馬ワンツーを決め、東日本大震災直後の日本を勇気づけた。

　通算２４戦１０勝。１０、１１年ＪＣダート連覇、１１年フェブラリーＳ、南部杯と、ダートＧ１で４勝を挙げ、昨年末の東京大賞典７着が最後のレースとなった。９日にけい養先となる北海道静内のアロースタッドに向けて、栗東トレセンを出発。ワイルドラッシュの後継種牡馬として期待される。