【万葉S】デスペラードで豊3499勝
「万葉S」(6日、京都)
名手を背に、測ったように差し切った。年始恒例となった淀のマラソンレースを制したのは、1番人気のデスペラード。いつもの後方待機策から抜群の手応えで直線へ向かうと、メンバー最速となる上がり3F34秒5の末脚がさく裂。ゴール寸前で、2着のタニノエポレットを首差とらえた。
前人未到のJRA通算3500勝まであと1勝と迫るVに、武豊は「スローペースだったけど、動かない方がいいと思ってじっくりと。切れましたね」と、してやったりの表情。続く11Rで12着に敗れ、自身の大台到達は次週以降へ持ち越しとなったが「この時季がいいのもあるけど、馬自身も力もつけている」と笑顔で相棒をたたえた。
芝路線に戻した最近3走は1、3、1着とひょう変。安達師は「以前は“ダートのディープインパクト”と言われていたんですけどね。待機策が板についてからは、どちらでも走れるようになった」とうなずいた。さらなる高みを目指し、今後は天皇賞・春(4月28日・京都)を最大目標に調整される。