【フェアリーS】タプローム気楽に一発
「フェアリーS・G3」(12日、中山)
タプロームが新年初の3歳牝馬重賞でタイトル奪取を狙う。勝ち星はダートのみだが、陣営は芝適性を見込んでいる。前評判は高くないが、一発の可能性を秘めている。
牡馬では、朝日杯FS3着のゴットフリートを筆頭にクラシックを目指す斎藤厩舎。牝馬では、タプロームに大きな期待を寄せている。
2つの勝ち星はいずれもダート戦。前走の全日本2歳優駿(交流G1、川崎)では大外枠、小回りコースを克服して6着に健闘した。「確かに実績ではダートだけど、デビュー戦と2戦目は芝で3着しましたからね」と斎藤師は芝への不安を一蹴する。
福島のデビュー戦では今回も出走予定のサンブルエミューズ(当時1番人気)に先着。続く新潟での未勝利戦は、のちに新潟2歳Sを制するザラストロから0秒5差。決して内容は悪くない。その後3戦は結果を残せなかったが「跳びが大きいので、スピードに乗るまでに時間がかかってうまく対応できなかった。それにソエの影響もあったり、状態面でもひと息だったから」と悲観する様子はない。
久々の芝になるが「実績からも全然駄目じゃないからね。それに今の中山の馬場は合いそう。中山のマイルなら紛れもあるから」と意欲を見せる。3日の美浦坂路では4F49秒5‐12秒4の好タイムをマーク。この中間も調整は順調そのものだ。
「今回は試金石になるけど、状態面には太鼓判を押せます。それだけにどんな競馬ができるか楽しみですね。ダートを勝ってきたから人気もないし、気楽に行けますからね」とニヤリと笑った。