【日経新春杯】カポーティG初制覇
「日経新春杯・G2」(13日、京都)
格上挑戦が実った。1000万下を勝ち上がったばかりのカポーティスターが、インから鋭く伸びて重賞初制覇。先頭でゴール板を駆け抜けると、高倉は左手で力強くガッツポーズを決めた。今年の初勝利が昨年7月の中京記念(フラガラッハ)以来となる自身重賞2勝目。「内枠で斤量も軽かったので、生かそうと思った。G2を勝ててうれしいし、馬に感謝」と笑みを浮かべた。
(1)枠(2)番からスッと好位につけ、馬場のいい内にこだわってパートナーを誘導。「うまくラチ沿いに潜り込めたし、一番ロスなく運べました」。直線に向いてからも迷わずに最内を突くと、必死の左ステッキ連打で後続の追撃を封じ込めた。
同期の川須の存在が刺激だ。デビューした10年こそ勝利数で上回ったが、11年、12年は後じんを拝した。「川須が結構勝っているし、負けたくない」。4年目の今年にかける思いは強い。
13日現在で5勝と“開幕ダッシュ”を決め、リーディング首位に立つ矢作師は「以前に比べて折り合いもつくようになった」と成長を感じ取る。今後は京都記念(2月10日・京都)を視野に入れながら、天皇賞・春(4月28日・京都)など古馬王道路線をにらむ。勢いに乗った人馬が、飛躍の一年へとつなげる。