【東京新聞杯】W吉報へガルボ軽快
「東京新聞杯・G3」(2月3日、東京)
連覇を狙うガルボが30日、美浦Pで追い切りを行った。単走ながら鋭い動きを披露して、ラスト1Fは11秒3の好タイムを記録。寒くなると調子を上げるタイプで、この時季は充実している。管理する清水英師の母校、安田学園が、第85回選抜高校野球大会の出場を決めるニュースもあり、陣営のムードは盛り上がっている。
昨年の覇者ガルボが美浦Pで躍動した。テンはゆったりと入って5F67秒3だったが、半マイル過ぎから徐々にスピードアップ。3F38秒3、ラスト1Fは11秒3の好時計を記録した。清水英師は「道中は手綱を押さえ切れない手応えで、いい感じだった。毛ヅヤ、体の張りも良くなっている」と体調の良さを強調した。
前走の阪神Cは2着。敗れはしたが、納得できる内容だった。「レース前に石橋(脩)クンと話をして、気合をつけてくれと頼んだ」と指揮官。早めに仕掛けて1F手前で先頭に立つ積極的な競馬。作戦が見事にはまった。「2着とはいえ勝ちに行ってのものだし、価値は高い」と近走の不振を振り払う走りに満足していた。
そんな指揮官の元に吉報が届いた。母校である安田学園(東京)の第85回選抜高校野球大会の出場決定だ。これには「頑張ってほしいよね」と夢舞台の土を踏む後輩にエールを送る。「グラウンドが東京ではなく、千葉の鎌ヶ谷にあり、恵まれた環境とは言えない中でつかんだ出場だからね。OBとしては励みになる」。指揮官もゼロからのスタートで競馬の世界に飛び込み、ここまでやってきた。厳しい状況下から栄冠を手にした後輩に自分を重ねつつ、奮起していた。
ガルボについては「他馬との斤量差はあるが、能力の高い馬だからね。やってくれると思っている」と意欲を見せる。狙うは4つ目の重賞Vと連覇達成。ここを勝って母校の選抜出場に華を添える。