【きさらぎ賞】ベストプレイ軽快好時計

 「きさらぎ賞・G3」(3日、京都)

 好時計をたたき出した。シンザン記念3着のタマモベストプレイが31日、栗東坂路で4F52秒3をマーク。俊敏な動きを披露した。休み明け2戦目となる今回、初の1800メートルを克服して重賞初制覇といきたい。

 快活なフットワークで、あっさりと好時計をたたき出した。タマモベストプレイは栗東坂路を単走。テンから手応え良く運ぶと、しまいも俊敏に反応してひと伸び。4F52秒3‐37秒5‐12秒3をマークした。手綱を取った和田は「キビキビした感じがあったし、前回のときよりも今回の方がいい」と満足げな表情。見届けた南井師は「ちょっと時計が出過ぎたな…」と苦笑いしつつ、「十分でしょう。馬場が良かったのもあるからね。1回使って、反応も良くなっている」と、おおむね納得していた。

 前走のシンザン記念は本来の末脚を発揮できず3着。「スタートが良くなかったので、仕掛けて好位へ。その分、しまいが甘くなったね」とトレーナーは振り返る。デビュー2連勝後、朝日杯FSを除外となり、やむなく年明けに3戦目をスライドさせた経緯もある。2カ月ぶりの実戦となったことを考えれば、情状酌量の余地はあるだろう。叩き2戦目の今回、重賞初制覇でうっ憤晴らしといきたいところだ。

 全兄のタマモホットプレイ、タマモナイスプレイ、タマモトッププレイ、全姉のチャームポット。4頭いずれもオープン馬と、派手さはないが堅実に走る血筋だ。ただし自身も含め、きょうだいで挙げてきた勝ち鞍は1200~1600メートルが主体。距離の壁をぶち破れるか否かに注目が集まる。「自分のリズムで運べれば。頭数が手ごろなのもいいね」と鞍上が期待を口にすれば、指揮官も「今後を考える意味でも、ここでどういうレースをするか楽しみだね」と意欲的。馬名のごとく、最上の走りで未来の扉をこじ開ける。

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