【クイーンC】コレクター前走の逆襲だ
「デイリー杯クイーンC・G3」(9日、東京)
昨年の優勝馬ヴィルシーナはその後、3歳牝馬の3冠ロードで全てジェンティルドンナの2着に奮闘。クラシック本番に向けて、今年も見逃せない一戦となるはずだ。
実績No.1はコレクターアイテム。前走の阪神JF(4着)は1番人気を裏切る形となったが、当時は落鉄したうえ、阪神はイン有利の馬場状態だったことも響いた感がある。1月中旬から栗東坂路で意欲的に併せ馬を消化。「前走はいろいろとかみ合わなかったが、力はあるので」と浜中は、重賞初Vを飾った東京マイルで巻き返しを誓う。
スケールの大きさならイリュミナンスだ。フェアリーSでは前残りの展開と小回りコースに泣き4着に敗れたが、ゴール前の切れのあるストライドには素質の一端が感じられた。「広いコース向き。東京はいい」と松永幹師は賞金加算を狙う。
ウキヨノカゼはそのフェアリーSで時計差なしの2着。混戦向きのしぶとさがある。1週前は美浦Wの3頭併せでしっかりと負荷をかけられ、菊沢師も「落ち着きがあるし上積みは見込めます」と手応えは十分だ。末脚になかなか破壊力があるスイートサルサ、2戦目でガラリと変わったサトノフェアリーも面白い。