【共同通信杯】フリート不安なし

 「共同通信杯・G3」(10日、東京)

 昨年は、のちの2冠馬&ダービー馬によるワンツー決着となった出世レース。朝日杯FS3着馬ゴットフリートが始動する。6日の美浦Wの併せ馬で1馬身遅れたが、陣営に不安の色はない。皐月賞(4月14日・中山)参戦へ賞金を加算する。マンボネフューは蛯名を背に美浦Wで好仕上がりをアピール。またラウンドワールドも、前走(ラジオNIKKEI杯2歳S6着)から急上昇ムードだ。

 併せ馬での遅れも想定内。今季初戦でのVに向けて、ゴットフリートがきっちり態勢を整えた。

 降りしきる雨のなか、美浦Wでゴールドゼウス(4歳1000万下)を3馬身追走してのスタート。この僚馬とは3週連続の併せ馬だ。直線で内に入り余裕の手応えでかわしにかかる。だが一杯にたたき出された相手との差は詰まらず、ゴール前は懸命に追われながらも逆に最後は1馬身離されてフィニッシュした。

 タイムは5F68秒7‐39秒0‐12秒7。それでも斎藤師に不安の色はない。「相手がまだ(ケイコ本数が)足りなくて、きょうは目いっぱいにやりたかったからね。ゴットフリート自身はもう体も息もできています。予定通りですよ。見栄えは悪いけどね」と、周囲の心配を笑顔で一蹴した。

 デビュー2連勝で挑んだ朝日杯FSでは、スタートで後手を踏みながらも3着に健闘。非凡な能力を披露した。その後はここを目標に、福島県のノーザンファーム天栄で英気を養ってきた。帰厩後は順調に乗り込まれ確実なパワーアップを印象づけている。「少しずつ体も増えているし、だいぶ本物になってきましたね」と目を細めた。

 G1・3着馬だが、現時点では皐月賞への参戦が可能な賞金は獲得していない。「ここで賞金を増やせれば、トライアルはパスして直行する予定。そのためにもきっちり仕上げたつもりです。距離も直線の長いコースも経験しているし、乗りやすい馬だから(ビュイックの)テン乗りも心配していません」と、この一戦にかける思いは熱い。そして最後に「恥ずかしいレースはしないと思います」ときっぱり言い切った。

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