【クイーンC】コレクター、パワーUP
「デイリー杯クイーンC・G3」(9日、東京)
巻き返しへ、コレクターアイテムが態勢を整えた。6日の栗東坂路でストライクルート(3歳新馬)と併せ馬。最後は半馬身遅れたが、終始馬体を合わせて負荷をかけることができた。4F57秒9‐42秒4‐14秒1。須貝師は「ずっと調整は(順調に)できているし、特に速い時計は必要がない」と納得の表情を浮かべた。
調教は平凡でも、実戦で力を発揮するタイプ。2カ月ぶりでも、毎週併せ馬を消化するなど入念に乗り込んできた。「成長しているところもあるし、いくらかプラス体重で出られれば」と着実にパワーアップしている。
1番人気に支持された阪神JFでは4着に敗れた。「枠順や流れが向かなかったし、位置取りもきつくなった」と敗因を分析しながら「最後は力を出していた」と追い上げた内容を評価。能力の高さを疑う余地はない。
東京マイルは昨秋、新設重賞のアルテミスSを制した舞台。1週前追い切りに騎乗し感触を確かめた浜中も「実績を残しているし、自分の競馬ができれば」と力を込める。本番の桜の舞台へ弾みをつける。