【競輪】平原康多、涙の復活V

 「G1全日本選抜競輪」( 11日、松山)

 豪華メンバーがそろった今年最初のG1ファイナル。平原康多(30)が2年8カ月ぶり4度目のG1タイトルをつかみ取った。瞳にはうっすらと涙が浮かぶ。「本当にうれしいのひと言。ずっと良くない時期が続いていたから…。お世話になった人たちに恩返しができた」と語る。

 武田マークを選択してのレースだった。「自分からお願いした。今回も武田さんが前で強いレースをしていた。相手にも脅威になるし、チャンスが来ると判断した。あんなに頑張ってくれるとは」。鈴木マークから離れた成田をブロックして最終バックでは3番手の位置取り。そして4角では内を突き全力で踏み抜いた。しっかりと役割を果たしながらも、執念を燃やした勝利だった。

 昨年は9月のオールスターで落車して右鎖骨を骨折するなど、つらい時期が続いた。「体が動かなかったし、情けない思いが強かった」と振り返る。トンネルを抜け出すには地道なトレーニングしかなかった。「自転車を始めて、今ほどハードに練習したことがなかった。逆にこれまでの甘さに気付いた。いい時期だった」と、雌伏の時を経てパワーアップした。

 「KEIRINグランプリ2013」への最初の出場切符をゲットした。「もっともっとG1で活躍したい。その気持ちを切らさずに走り続けたい」と、最後はさわやかな笑顔で前を向いた。

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