【フェブラリーS】頑張るアキュート
「フェブラリーS・G1」(17日、東京)
衰え知らずの7歳馬ワンダーアキュートが念願の中央G1初制覇を狙う。昨年11月のJBCクラシックで待望のビッグタイトルを手にしたが、JRAのG1では11、12年のジャパンCダートで2着、昨年のフェブラリーSで3着と厚い壁に阻まれてきた。佐藤正師は「去年も惜しい競馬だったんで、何とかしたいな」と力が入る。
昨秋のJBCからG1・4連戦で1・2・3・2着と常に好走。激戦続きによる疲労が気になるが「その辺だけだな、心配は。ただ、競馬を使った後も回復は早かった。(馬体重は)510キロくらいで出したい。この前ほどは太くはならないと思うよ」と前向きに話す。実に1年ぶりのマイル戦にも「“モチはモチ屋”の馬もいると思うけど、重賞も勝っているし、こなせない距離ではない」と言い切る。
全休日の11日は馬房で静養。厩舎周りを掃除していた師は、目を細めて最後にこう語った。「大崩れもなくここまで頑張ってくれた馬。ローテ的にはきついが、ここも頑張ってほしいな」。こん身の仕上げで、厩舎のエースに新たな勲章をもたらす。