【フェブラリーS】アキュート疲れなし
「フェブラリーS・G1」(17日、東京)
川崎記念2着のワンダーアキュートは、タイトなローテながら順調にメニューを消化した。
過密なローテでも手を緩めることはない。13日、開門直後ではなく、約10分後に栗東坂路で追い切りを開始したワンダーアキュート。荒れた馬場に苦労しながらも、和田は最後まで負荷をかけ続けた。4F55秒2‐40秒1‐13秒8。時計は平凡だが、しっかりと攻めた点には好感が持てる。
和田はひと安心といった様子で口を開く。「何回か、爪を痛めたりしている馬。順調に追い切ることができたのはいいこと。乗った感じも良く、状態は高いレベルで安定している」と好調維持を保証。昨年11月からG1を4連戦。川崎記念(2着)から中17日で再び長距離輸送というタイトな日程で臨むが、幸いにも疲労の蓄積は見られない。
Vへ向け、ポイントとなるのは馬体重だ。「以前とは違って、輸送に慣れて減らなくなってきた。求めるならそこ。絞れてくれば反応が違うはずだから」とジョッキーは言う。ここ3走は516~522キロ。勝負どころで置かれてしまう点が影響し、2・3・2着と“善戦止まり”。勝ち切るためにも、輸送によるひと絞りを願う。
中央G1は〈0・2・1・1〉。2番人気に支持された昨年のフェブラリーSは3着に敗れた。「去年も惜しい競馬だったようにマイルは守備範囲だから。何とかしてほしい」と佐藤正師。悲願達成へ、府中の舞台で豪快に末脚を伸ばす。