【フェブラリーS】ブラックヒル砂Vへ
「フェブラリーS・G1」(17日、東京)
歴史をつくる一戦になる。G1昇格後の16年間でどの馬も乗り越えられなかった“初ダートでのV”に、カレンブラックヒルが挑む。16日午後、底冷えのする府中に降り立った昨年の3歳マイル王は、黒光りする筋肉の塊を馬房に収めた。
目はりんとして鋭い光をたたえている。この上ないコンディションは手に入れた。西口厩務員もそこには自信がある。「思ったように仕上がった。与えられた全てのメニューをこなしてきたから」。あとはダートがどうなのか、その一点だけだ。
「想像がつかないからね。とにかくチャレンジです」。前日発売で1番人気に推されたことにも「5、6番人気でええと思っていたんだけど」と気負いはない。ジンクスは破るためにある‐。ファンの期待に応えて、この言葉を証明してみせる。