【フェブラリーS】ブラックヒル完敗
「フェブラリーS・G1」(17日、東京)
ファンの期待もむなしく、ズルズルと後退していく。“ダート戦未経験馬による中央ダートG1制覇”という史上初の偉業に挑んだカレンブラックヒル。単勝1番人気に支持されたものの、無残にも15着に惨敗した。
報道陣の前に姿を現した秋山は開口一番、「スタートだね」と最大の敗因を挙げた。「ゲートで暴れた他馬の音を聞いて、前に突進した。その後、バックしたときにゲートが開いてしまって。いつもスタートはいい馬なんだけど…。好位に取り付くのに脚を使った」。果敢に3番手へ進出したが、直線入り口で既に余力は残っていなかった。
返し馬では馬場に先入りして芝とダートの境目を確認し、「悪い感じではなかった」と好感触を得た。「きょうはかみ合わず、この馬のリズムで走れていない。持ち味を生かし切っての負けではない。適性はあくまでいいスタートを切ってから分かるもの」。敗因はダートではなくスタートと、最後まで一貫して主張し続けた。
とはいえ、ブービーに終わったのもまた事実。脂の乗った4歳馬ですら破れなかったのだから、やはり芝馬にとってダートG1の壁は厚い。