【中山記念】タッチミー充実期

 「中山記念・G2」(24日、中山)

 7歳にして充実期。中山金杯で念願の初タイトルを獲得したタッチミーノットが、ますます快調だ。20日の最終追い切りはいつも通り美浦Dを選択。リズム良く序盤をクリアし、直線入り口で気合をつける。加速度を増した黒鹿毛の馬体は真一文字に伸び、6F81秒2‐37秒7‐11秒4で駆け抜けた。「予定通り。いい状態だね。体が充実してきた」と柴崎師はうなずく。

 重賞は2着2回、3着1回と勝ち切れなかったが、前走ではうっぷんを晴らすような快勝劇を披露。「もともと走ってくれると思っていた馬。ずっと期待していたから。でも競馬は能力だけじゃない。今は気持ちがかみ合っているのかも」とトレーナーは、ひと皮向けた姿にたくましさを覚える。晩年を迎え、心身が高いレベルで融合。本格化を遂げた素質馬が、連勝を決めてさらなる高みを目指す。

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