石橋守、5度舞った「幸せな騎手人生」
ベテランが5度、宙に舞った。24日の阪神12R終了後、石橋守騎手(46)=栗東・フリー=はファンや家族が見守るなかセレモニーに登場。ジョッキーたちに胴上げで新たな門出を祝ってもらうと「“28年間お疲れさま”と言われてジーンときました。人に恵まれて幸せな騎手人生でした」と、思わず声を詰まらせた。
ラスト騎乗となった阪神12Rは、ダービーを制した“メイショウ”の勝負服に身を包んだ。メイショウカルロで14着に敗れたが、レース後は06年ダービー(メイショウサムソン)優勝時に使っていた鞍をいつもと同じように丁寧に手入れした。
競馬学校の第1期生としてデビューし、22年目でG1初制覇をかなえた苦労人。長い騎手生活を終え、第2ステージを河内厩舎の技術調教師としてスタートさせる。「ダービーを勝ちたい」。ダービージョッキーが次の夢へ向けて歩み出す。