藤岡佑、仏長期遠征へ 最低でも8カ月
藤岡佑介騎手(26)=栗東・フリー=が24日、JRAへ海外渡航届を提出した。4月16日から12月31日まで、仏国でレースに騎乗するため。所属厩舎は「現地に行って地道に探したい」との理由で決めていないが、調教場のシャンティイが活動拠点に。1年間有効のビザを取得する予定で、長期間の遠征で腕を磨く。
さらなるステップアップを目指して‐。藤岡佑が海を渡る決断をした。「最低でも8カ月。腰を据えて向こう(仏国)のオフシーズンまではいたいと思っています」。
04年デビューからJRA通算498勝(24日現在)を挙げているが、年間の勝利数は08年の75勝をピークに減少傾向に。「デビュー10年目という節目でもあるし、転機かな、と。自分の色を出せず、ポジティブなイメージで競馬に向かえなくなっているから、刺激を与えていい方向に向かいたい」と、現状を打破したい思いが心を動かした。
短期免許で来日する外国人騎手の大半が仏国を主戦場としている。「相談したら、みんな手放しで“行った方がいい”って。一番好きなクリストフ(ルメール)も“飛び込めば何か得るものがある”と言ってくれましたから」と目を輝かせた。
「どんな騎手になりたいかを含めて1度リセットしたい。1年でどれだけ良くなるかは分からない。長い目で意義のあるものになれば」。立ち止まってはいられない。希望を胸に荒波へと乗り出す。