【チューリップ賞】ティサージュ完璧
「チューリップ賞・G3」(3月2日、阪神)
桜花賞(4月7日・阪神)へ向けて、2歳女王がいよいよ始動する。ローブティサージュは27日、栗東坂路で併せ馬。古馬を圧倒して好仕上がりをアピールした。
トライアルでも負けられない。ローブティサージュが完璧リハで好調をアピールした。栗東坂路でジャスタウェイ(4歳オープン)と併せて4F56秒0‐40秒6‐13秒3をマーク。ステッキの入る古馬を相手に馬なりのまま併入を果たした。
またがった秋山が満足げにする。「先週乗ったときに反応が良くてびっくりしたんだ。もともと調教では動かないタイプだったからね。今日も反応が良かったし、その分やりすぎないように気をつけた」。うまくバランスを保ち、絶妙な仕上げを施した。
「仕上がりは120点。そう書いてくれていいよ」。抜群の動きに須貝師の頬も自然と緩む。雨が降って力のいる馬場状態を問題にしなかったことに「すごいよね。普通の馬ならこの馬場でアップアップになるのに、古馬をあおるんだから」と感嘆した。
G1を勝った後はいったん放牧へ。「心のメンテナンスをしっかりやってもらえた。うまくリラックスしているし、予定通りというか、予定以上にうまくいったよ」。ウォーエンブレム産駒は一般的に気難しいといわれており、この馬も例外ではない。だからこそ、オンとオフのメリハリをつけながら、この中間も精神面のケアに気遣ってきた。
主戦が「挑戦する気持ちは変わらない」と気を引き締めれば、トレーナーも「2歳女王として、恥ずかしくない競馬をしてくれたらいいなと思う」と力を込める。G1馬の誇りにかけて‐。重賞Vで桜花賞に弾みをつける。