【中山牝馬S】サンシャイン進化

 「中山牝馬S・G3」(10日、中山)

 進化した姿を見せる。サンシャインが重賞初Vを目指して意欲の東上だ。前走の愛知杯は軽ハンデの52キロが味方したとはいえ、見せ場十分の2着。予定していた小倉大賞典は除外されたが、その分乗り込めた。藤岡健師も「この前はいいレースをしてくれた。ハンデの1キロ増は思った通り。以前はカイ食いが細く、速いところを攻めるのに時間がかかったが、今回は十分に時間もあった。いい仕上がり」と意気込む。

 9F戦は初めてだが、マイル戦で2勝しており、10F戦の前走が2着と距離は守備範囲のはず。「自在性もあるしね。本当は切れる脚もあるからね」と強気な姿勢を崩さない。初の中山での一戦にも「コースに注文はつかないタイプ」と不安はない様子だった。

 半姉のワンカラットは息の長い活躍を見せた。「体が減らなくなったし、成長力があるな」と厩舎ゆかりの血統でもあり、指揮官も自然と力が入る。飛躍の一年へ、期待の良血馬が春の中山でまばゆい輝きを放つ。

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