【フィリーズR】シーブリーズ新風だ 

 「フィリーズレビュー・G2」(10日、阪神)

 勢いに乗って、東からシーブリーズライフが桜戦線へ新風を吹き込む。前走のクロッカスSで待望の2勝目。これまでとはひと味違った内容で、確実な成長を感じさせた。引き続き好相性の田中勝とのコンビで、桜花賞(4月7日・阪神)へのチケットをゲットする。

 内ラチ沿いを一気に突き抜けたクロッカスSのシーブリーズライフ。上がりタイムはメンバー最速の3F33秒6を計時。牡馬に混じって強い競馬を見せ、待望の2勝目をマークした。「(田中)勝春サマサマですね。展開と枠順も良かったけど、乗り役がうまく乗ってくれました」と千葉助手からは白い歯がこぼれた。

 その前走は3度の除外明け。昨秋の福島2歳Sで3着しながら、暮れのクリスマスローズS、年が明けてのフェアリーS、菜の花賞といずれも出走できなかった。「最初に除外になった時が絶好調だっただけにね。何とか我慢して乗り切ってくれた。馬も本当に偉かったね」。主戦の好騎乗を評価するとともに、成長をアピールした愛馬の頑張りもたたえた。

 その後は短期放牧でリフレッシュ。2月28日の1週前追い切りには、田中勝が騎乗して美浦Wで併せ馬。鋭い動きを披露すると古馬を相手に堂々先着と先着を決め、順調な仕上がりを見せている。「正直な馬で苦しい時は暴れたりするんだけど、いまは攻め馬でも落ち着いて走れている。具合がいいんだろうね。カイバもしっかり食べているよ」と目を細める。

 デビューVが新潟で、福島にも好結果を出している。関西圏では初めての競馬になるが、長距離輸送も慣れたものだ。府中の杜をさわやかに吹き抜けた風は、かすかに漂い始めた桜の香りに誘われて、仁川の舞台でも舞うだろう。

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