左腕骨折の佐藤哲、引退も考えた…
またレースに騎乗したい‐。昨年11月24日の京都10Rで落馬。左上腕骨開放骨折などの重傷を負い、京都府内の病院で入院中の佐藤哲三騎手(42)=栗東・フリー=が6日、栗東トレセンを訪れた。
2回目の手術には約12時間も要し、あと3回の手術を残している。「こうやって歩けるようにもなったし、主治医からは“早い回復”と言われている。29日には大きな手術があるので、トレセンで一生懸命に走る馬の姿を見て元気をもらえたら…と思って」と説明した。
「騎手を辞めようと思ったこともあった」ものの、体だけではなく、心も回復したことで今は前を向けるようになった。「“今週からでも乗りたい”という気持ちになっただけでも進歩している。自分の中でやり残したこともあるから。今年中に戻れたらいいなと思う」。不屈の精神で復帰を誓った。