「中日新聞杯・Ｇ３」（９日、中京）

　古馬重賞に３度挑んで全て２着。タイトル奪取まで、あと一歩まで迫っているアドマイヤタイシが６日、栗東坂路で今度こそ、という意欲を先鋭化した。４Ｆ５３秒３‐３９秒４‐１３秒４。パワフルに坂を駆け上がり、好調を伝えた。

　「先週もやっているので、目いっぱいではありませんが、いい動きだったと思います。体調は変わりなく安定していますよ」。前走後は短期放牧を挟んだが、調整は順調に進んだことを橋田師は強調する。

　充実期を迎え、成績が安定。レース運びはバリエーション豊かで、コースも問わない。詰め切れない部分は残っているが、歯車がかみ合えば、さらにステップアップは可能だ。「いつも一生懸命走ってくれて、気持ちも強い。直線の坂も問題ないでしょう」。中京は初めてだが、指揮官は不安を感じない。重賞初制覇へ。もう足踏みはしない。