【アネモネS】ロゼ3連勝、桜の主役だ
「アネモネS」(9日・中山)
逃げて良し、差して良し。2番人気のクラウンロゼが無傷の3連勝で、桜花賞(4月7日・阪神)の有力馬に名乗りを上げた。
逃げ切り勝ちを収めた前走のフェアリーSから一転して、今回は好位5、6番手からの競馬。直線のたたき合いを外から力強く制すると、最後は手綱を押さえる余裕を見せてVゴールを決めた。
「前走は逃げるつもりじゃなかった。本番に向けてこういう競馬がしたかったし、スタッフともそれで一致していました。やっとこの馬の持ち味を生かせましたね」と三浦はホッとした表情を見せる。そして「どんどん力をつけています。(本番は)強い馬がいっぱいいるけど、引けは取らないと思います」ときっぱり言い切った。
白星をきれいに3つ並べて、いざ桜の舞台へ。「ビックリだね」と天間師は驚きを隠せないが、「最初はソエがあって恐る恐るだったけど、もう大丈夫。課題?まずは関西の環境に慣れてくれることかな」と既に心は西を向く。新馬、フェアリーSはともに10番人気でのV。この日の勝利で東のエースとなったロサード産駒は、16日に栗東へ入厩して無傷の戴冠を狙う。