【中日新聞杯】アポロ会心の初重賞V

 「中日新聞杯・G3」(9日、中京)

 ポカポカ陽気に包まれた春の中京で、中距離界の新星が誕生した。関東馬サトノアポロが、ゴール前で1番人気アドマイヤタイシを首差かわして初のタイトルを獲得。また蛯名は22年連続でのJRA重賞勝利となった。

 「勝つときはこんなもの。うまくいった。前走の中山よりも広いコースの方がいい馬だと思っていたんだ」。04年CBC賞(プレシャスカフェ)以来となる中京重賞Vを飾った鞍上は、額に流れる汗を笑顔でぬぐう。よどみのない流れのなか、中団からリズム良く運ぶと直線もスムーズに前があく絶好の展開。そこから本命馬を目標に追い出し、きっちりとらえた。

 掲示板には「レコード」の赤い文字。1分59秒6の走破時計は、従来の記録(昨年の金鯱賞=オーシャンブルー)を0秒8上回った。弥生賞のカミノタサハラに続き2週連続での重賞制覇を決めた国枝師は「姉のダノンベルベール(08年阪神JF2着)は早くに活躍したが、この馬はタイプが違う。これから良くなっていくし、いずれは2000メートルを超えるG1に使っていきたいね」と将来性に太鼓判を押す。本格化した良血馬が、さらなる高みを目指していく。

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