【新馬戦】ラストグルーヴいざ出陣
「新馬戦」(16日、阪神)
指名したPOGファンも、ひとまずは安心といったところか。今週で現3歳世代の新馬戦が終了。そのラストウイークに、超大物が登場する。11年のセレクトセールで1歳馬史上最高額3億6000万円の高値をつけたラストグルーヴ(牝、栗東・藤原英)が福永を背に、16日の阪神6R(芝1800メートル)で待望のデビューを予定している。
活躍を宿命づけられた超良血馬だ。父は泣く子も黙る7冠馬ディープインパクト。母はG1・2勝の名牝エアグルーヴ。兄姉にもルーラーシップ、アドマイヤグルーヴと、これまたスターホースの名がズラリと並ぶ。「着実に成長をしてきている。現時点で440キロ前後と小柄だが、最近は体を大きく見せるようになってきた」と田代助手は成長ぶりに胸を張った。
体質的な弱さからデビューは遅れたものの、藤原英厩舎らしくここまで入念に乗り込みを消化。「牧場でも緩めずに乗られていたし、じっくりとやってきた。キャンターでもバネがあり、ディープらしさを感じる。これからもっと良っていくと思いますよ」。つまずくことなく勝ち上がれば、オークス(5月19日・東京)には間に合いそう。初戦でどんなパフォーマンスを見せるか、注目だ。