【スプリングS】ロゴタイプ風格見せた

 「スプリングS・G2」(17日、中山)

 風格を漂わせる動きだった。朝日杯FS覇者ロゴタイプが13日、今年の始動戦に向けて美浦Wで追い切りを行った。強風をものともせず、一段とスケールアップした馬体を躍動。真っすぐに脚を伸ばしてフィニッシュを決めた。仕上がりに抜かりはない。きさらぎ賞Vのタマモベストプレイも栗東坂路で軽快な動きを披露した。

 たとえトライアルであっても容赦しない。朝日杯FS勝利から3カ月、2歳王者ロゴタイプが美浦Wで一段とスケールアップした馬体を躍動させた。強風にあおられ、砂ぼこりを全身に浴びる悪条件下も問題なし。「ちゃんとバランス良く走っていたし、カリカリもしていなかった。動きもいい感じだった」と田中剛師はうなずいた。

 まだ3歳の若駒とはいえ、これが王者の風格だろう。放牧でひと回り大きくなったという筋骨隆々の肉体に、背中には金色の文字で馬名が刻まれたG1ゼッケン。そして、動きもひと味違った。顔面を直撃する砂ぼこりもなんの、集中力十分に直線へ。真っすぐに末脚を伸ばした。時計は5F69秒1‐40秒0‐12秒9と目立つものではないが、仕上がりに抜かりはない。

 「この馬は一戦一戦が試練だと思っている。前走後は(宮城県の)山元トレセンでいいリフレッシュができて、いい感じで帰ってきた。先週、先々週とビッシリやっているので、この馬のパフォーマンスは発揮できるはず。こんな素晴らしい馬にめぐり合えたのは幸せで、あとは無事にゲートインさせるだけ」。G1馬としてライバルたちを迎え撃つ始動戦。指揮官は改めて気を引き締めた。

 今回の鞍上は初めてコンビを組むC・デムーロ。前走時に手綱を取った兄のM・デムーロから弟へ勝利が託された。「活躍しているジョッキーなので話は全然していない。返し馬で感じてくれればいい。兄弟で橋渡しはできているでしょう」と田中剛師。クラシックまで待ったなし。ロゴタイプが、王者の座を守り続ける。

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