【高松宮記念】カナロア余裕の調整
「高松宮記念・G1」(24日、中京)
国内スプリントG1の完全制覇へ13日、余裕の馬なり調整。手綱を持ったまま、ロードカナロアが急坂でハイラップを刻んだ。
上がり重点だったが、栗東坂路で4F53秒5‐38秒9‐12秒2。「しっかり折り合って、リラックスしてましたね。しまい12秒2も、この馬にとっては楽に走れる時計ですから」と安田師は頬を緩めた。
暮れの香港スプリントを制したことで、今春はドバイ遠征も選択肢に挙がったが、雪辱を期すオーナーの意向で高松宮記念へ。0秒1差の3着に敗れた昨年に比べて「パワーアップしています」と安田師。
前哨戦の阪急杯は、酷量58キロと、勝ち鞍のない1400メートルが懸念されたが、地力が違った。1番人気に応える完勝劇に「これならタフな中京の1200メートルでも、という気持ちになりました」と安田師は自信を深め、「良い状態できています。万全と言っていいでしょう」と泰然自若。今回は57キロで、ベストの1200メートル。今年は主役を譲れない。